気まま視聴覚室

人生は音楽だ。映画のような人生を。

フラガール

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フラガール

8月3日、九段会館で行われた「フラガール」の試写会に行って参りました。

昭和40年、本州最大の炭鉱・常磐炭鉱では大幅な人員削減が迫り、かつての基幹産業としての隆盛は見る影もなくなっていた。そんなまちを救うため、この北国に"楽園ハワイ"を作り上げるという起死回生の一大プロジェクトが持ち上がる。...(中略)...そして----。常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の奇跡の実話、感動の映画化!

スパリゾートハワイアンズさんは、実は今の会社でお世話になっている大切なお客様。ご自分たちの施設やサービスのそれぞれに、並々ならぬ情熱を持っていらっしゃる素敵なお客様だなぁと思っておりましたが、この映画を観て、こんなバックボーンやドラマに支えられているからこそ、という裏づけを知ってしまうと、それも納得です。大変に感慨深い。

今週は仕事がちとキツく、失礼な話ですが、疲れのため観ている間にウトウトきてしまったらどうしようと心配だったのですが、そんなものは杞憂に過ぎませんでした。2時間という短い時間に起承転結がぎゅっと凝縮されたストーリーは、見事としか言いようがなく、まったく飽きさせる部分がない。色鮮やかな心地よさ。

日本的な・人間くさい・わかりやすい展開ですが、その良いところが存分に発揮された内容で、正直ゲド戦記なんかより、ずっと面白い。しかも実話がベースのストーリーとあらば、その説得力がぜんぜん違う。そりゃホロリともくるさ。

フラガール

主演の松雪泰子さん・豊川悦司さん、蒼井優ちゃんはじめ、各キャストの演技もたしか。それぞれに自分の個性を発揮していて、スクリーンは常にキラッキラ。それを引き出した監督の手腕もすごい。ジェイク・シマブクロによる音楽もいい味を出していて、思わずサウンドトラックにも手が伸びる。

この夏に辞めていった先輩とオレ、後輩の3人で観に行ったのですが、その先輩は何年も前からハワイアンズさんの仕事に携わってきており感慨もひとしおだったようです。大満足してたな。泣いてねえと言ってますが、ありゃ泣いてたね。