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PIECE 001 - DESKTOP BLOOM「世界の終り」

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[PIECES] 001. DESKTOP BLOOM「世界の終り」

WORLD ENDING第一弾コンテンツとして、DESKTOP BLOOM「世界の終り」をご用意いたしました。召し上がれ。

先ほどのエントリーでも若干触れたのですが、ただの「壁紙」でございます。Web 2.0で映像も音楽もバンバン流すぜマールチ・メッディーアなこのご時世に一体なぜ壁紙かっちゅー話なのですが、自分が気に入っているので、何であれ公開すれば誰か別の人も気に入ってくれるかもしれない、という発想です。

僕がインターネットでWebサイトを見始めたのは、まだWebが黎明期と呼ばれていた頃だったと記憶しています。あの頃はパソコンの小さなVGAのデスクトップに気に入った壁紙をダウンロードして貼り付けるのがすこぶる楽しかった。国内・海外のサイトを問わずサーフして、ボタンやリンクをクリックしたらどんな壁紙がダウンロードされてくるのか、そりゃあドキドキものでした。もちろん今ほど回線の速度は速くなくて、ダイアルアップモデムがピー・ガァー・ガァーと気の狂った音を立てながらジリジリと画像を読み込んでいく。とびっきり良いものが画面に現れれば待ったかいがあるというもの。そして本当に良いと思えるものが見つかった際には自分だけのものにしておくのは我慢ならず、直ぐさまメールを書いて友達に自慢ついでに教えてあげた。当時は電話もプロバイダも定額制ではなく従量制だったから、クソつまんない壁紙が画面に現れたときは心底がっかりしたものです。

現在のようにYouTubeでビデオが見られたりiTunesで音楽をダウンロード出来たり、そんなことはまさに夢物語で、インターネットで見られるもの・出来ることは考えられないほど少なかった。インターネットがシンプルだった。

でもあの頃と同じように、たった今からインターネットをはじめて色々なサイトを見て、壁紙をダウンロードしようとする人だって確実にいる。その人たちに「とびっきりだぜ」って思ってもらえるようなものを提供できる立場にまわれたら、そんなに嬉しいことは無いです。

実はこれを描いたのはこのブログのデザインをするよりも前のことで、今の感性や技量からすればこういう描き方や構図にはしないなと思える部分もあるのですが、描いた当時の心境なども反映されているはずなので、あえて手を加えずリリースしてみました。

「世界の終り」っていうタイトルについては、ある筋から既にさんざんイジラレましたので突っ込まないでやってください...。いちおうそれなりの思い入れがあるの。変えようと思ったのだけど一度決めてしまうとそれになるね、不思議と。

描いた当時に使っていたパソコンがiMac G5でしたので、その画面解像度に合わせて1680×1050ピクセルで制作。書き出し元は全てFireworksで描いたベクター情報をもった画像なので、ご要望があればそれよりも大きなHD版を作ることも出来るのだけど、HD版はなんかスペシャルな感じに描き足したいですねぇ。

それと。色々とウェブサイトを知っている人なら多分思うはずなので触れておきますが、壁紙などのグッディーズを配布するというアプローチやその見せ方についてはHYBRIDWORKSをかなりリスペクトしています。影響受けた部分はもちろんあるので良いなと思える部分をすすんで取り入れてみましたが、やってみて分かることは。HYBRIDWORKS凄すぎ。

なにはともあれ、気に入ってもらえたらこれ幸い。