ネットをめぐる冒険

これだからインターネットはおもしろい。

Flickr Video! Video! Video!

text:

Flickrがついに、本当についに、動画のアップロードに対応しました。しかもかなりの高画質!

動画への対応は、Flickrがユーザーから幾度となく要望を受けていたに違いない機能。Flickrが動画に対応するという噂は何度も話に上ったことがありますが、噂で終わる度にがっかりされられたものです。昨年の8月には動画への対応が断定的に報道されて俄に現実味を帯びてきたなぁと楽しみにしていました。

上記のリンク先の記事にもあるように、旅行先で撮影した動画の行き場にはいつも困りものでした。YouTube等動画サイトを利用するのも勿論アリなのですが、Flickr上で写真と同列に動画を並べて管理することが出来たらどんなに良いか。それが今日、ようやく現実のものに。

YouTubeとの差別化

しばらく触ってみての印象ですが、Flickr VideoはYouTubeに真っ向から対抗するための機能ではないようです。まず動画のアップロードは年間25ドルの利用料を支払っているプロユーザーに限られている点で、ユーザー登録さえすれば無償で誰でもアップロードが可能なYouTubeとは差別化が図られていますし、アップロードできる動画の長さと容量にはそれぞれ90秒以内と150MB以内という制限があります。YouTubeの長さ10分以内・容量100MB以内(※シングル ファイル アップローダからの場合)という制限と比較すると、時間あたりの容量がFlickrの方がはるかに大きいことが判ります。つまり時間としては短いものの、より圧縮率が低かったり解像度の大きい高画質な動画をアップロードできるということですね。実際に動画を再生してみると判ると思いますが、かなり高画質でめっさHD意識してる。

90秒以内という時間は一見短すぎると感じるかも知れませんが、これは「写真の撮影がメインで動画は気が向いたときにデジタルカメラの動画機能で撮影する」というスタイルのユーザーを狙っているからなのではと思います。要は動画を写真同様スナップ的に撮影するユーザーですね。それならば90秒という時間はまあまあ充分で、実際に僕がいままでに撮影したものを確認してみたのですが、90秒を超える動画はわずか1つしかありませんでした。90秒って撮影してみると結構長いですよ。

動画をアップロードしてみた

というわけで、いままでのライブラリから早速いくつかピックアップしてアップロードしてみました。Flickrサイト上でのアップロード方法は写真と何ら変わりませんでしたし、タイトルもデスクリプションもタグも全て写真を扱っているのと同様でした。もちろんジオタグをつけて地図上に写真と動画を混在して表示させることも可能(地図が相変わらず重いのは玉に瑕ですが)。既存サービスとの完全な統合がされておりユーザーを迷わせることが無い。素晴らしいです。

アップロードできる動画フォーマットはAVI / WMV / MOV / MPEG1 / MPEG2 / MPEG4 / 3gp。3gpサポートしてるっちゅーことはですよ、今後は写真だけじゃなくてauのGPSケータイで撮影した動画もFlickrにメールアップロード可能で、しかも勝手にFlickrが地図上に配置してくれるっちゅーことですよ(注: あらかじめ設定が必要)!ヤーバーババイ。

気が利いている点

動画のサムネイル画像がYouTubeのように汚くなく写真と遜色の無いクオリティで表示されるのが嬉しい。またエンベッドの際にサイズを自由に調整可能だったり、次のようにタイトルとアイコンを表示させるオプションが用意されているのは気が利いてていいですねぇ。

その他インターフェースのデザインがシンプルで、操作時のみフェードインされる仕様も好みです。

そして、やっぱり画質がきれいだ。これだけのクオリティで保存できるなら写真同様Flickr Videoを動画のバックアップツールとして利用しても良いような気がしてきます。まだ初日の感想ではありますが、後発なだけあって考え抜かれた独自のスタイルを見事に打ち出せていて、かなり好印象。