大人の科学マガジンvol.17は「テルミンmini」
テルミンは1919年に当時のソビエト連邦の発明家、レフ・セルゲーエヴィッチ・テルミンが発明した最古の電子楽器ですが、構造や特色については下記の通り。
テルミンの最大の特徴は、テルミン本体に手を接触させることなく空間中の手の位置によって音程と音量を調節することである。 テルミンの本体からは、通常2本のアンテナがのびており、それぞれのアンテナに近付けた一方の手が音程を、もう一方の手が音量を決める。 わずかな静電容量の違いを演奏に利用するため演奏環境に依存する部分が大きく、安定した狙った音階を出すことは奏者の高い技量が要求され、演奏には熟練を要する。
一般的なテルミンの音色は純粋な正弦波に近いため、ミュージックソーに似ている。 「暖かく、優しい」、「癒しになる」という人もいる一方で、そのゆらめく音色から不安や恐怖感が生まれ、恐怖映画やSF映画の効果音としても使われてきた。テルミン - ウィキペディア
ふろくのテルミンminiに付いているアンテナは一つで、音程のみが制御できる簡略化されたものですが、それでも十分遊べそうです。電子回路は組み込み済みなのでものの15分あれば組み立てることができるということなので、工作が苦手な人でも多分大丈夫。その気があれば外部アンプへ接続する改造が簡単に行え、内蔵のスピーカーでは困難なまろやかな音色や広い発音域を再現することも出来るという凝りよう。譜面台など細かい部分のデザインも再現されていて、ポップな赤いカラーリングがけっこうかわいいです。ちょっと欲しいかも...。
テルミンで遊んでみたいけど正直買うほどでもないなというあなたは、面白法人カヤックさんの提供されているエアテルミンもオススメ。こちらは右手で音量を・左手で音程を変える、テルミン本来の演奏スタイルを体験できる優れものです。MacやPCのウェブカムに向かって両手を一心不乱に漂わせ、最古の電子楽器がかき鳴らしたであろうメロディに思いをはせる姿は、とんだサイコ野郎。演奏時は充分気をつけましょう。