いねむり読書のススメ

活字の海に飛び込もう。

こんな会社で働きたい! 2006

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TITLe 9月号B2 FARM?

TITLe 9月号の特集「こんな会社で働きたい!」がおもしろい。

ユニクロパソナイケア・ジャパンコクヨオフィスシステムなど挙げたらきりがないほど多くの魅力的な会社が登場します。

すこし前にふれたUNIQLO Soho NY」プロジェクトが巻頭特集になっており、ユニクロの柳井社長やクリエイティブディレクター 佐藤可士和さん・WEBディレクター 中村勇吾さん・インテリアデザイナー 片山正通さんの対談を通して、深く掘り下げている。

また、「タモさん、Googleへ」というエントリーで "Google日本オフィスよりもパソナの方が魅力的" というようなことを言いましたが、その理由はこのTITLeの特集を読んだことによります。上の右の画像は、東京丸の内のオフィス街にあるパソナの地下2階。

人材派遣会社であるこの会社、次に注目すべき職種が「農業」であると判断するや否や、自社ビルのしかも地下に農園を作っちゃった。一見めちゃくちゃに思えるこの行動も、同社の『雇用の創出』という企業理念から見てみると寸分もずれていない。未知の世界に触れてもらうことで、それまでに感じられなかった新しい世界・生き方の可能性に気づいてもらおう、そんなきっかけづくりのために作ったのだそうです。

日本企業にとどまらずハワイアナスなど世界のおもしろ企業をも含んだ読み応え十分の内容で、この会社いいなあの会社もいいねえと思う中、共通して見えてくるものがあります。会社は環境や待遇だけじゃない。一番大事なのは、トップに立つ人が社員やパートナーに対してどれだけの信頼を寄せてくれるかだ。それさえあれば勝手に柔軟性も決断力も奔放さも発揮しちゃいますよ。代表監督のオシム氏もたしかそんなことを言っていて、ほほうと思ったものですが、システムを無理矢理に社員に押しつける会社はだいたいダメだ。

その他「最新版夢の企業マニュアル 面白い会社の作り方。」なんていう現実に則した小冊子なんぞもついていてこれまた興味深いのです。やりたいことやりたいなら、やっちゃえば。なるほどなるほど。