FONルーターようやく設置しました

FON Japanサービス・ローンチの記念として行われた、5日間無償販売キャンペーンにて購入したFONルーター「La Fonera」ですが、大方の予想を上回り過ぎたにちがいない申込数の影響からか出荷が遅れに遅れて1ヵ月。

購入手続きをしてから手続き完了確認メールが届くまでに数日「も」かかり、その後音沙汰無し。2週間経って連絡が来たと思えば「出荷は年をまたいで1月15日移行になります」との簡単な説明のみで、今までも待ったのにこれからさらにユーザーを待たせることに対しての申し訳なさが全く感じられない文面に、がっかり。そしてようやく出荷の連絡が来たかと思えば、出荷代行業者からのメールで、FON Japanからは何も連絡無し。

ローンチでバタバタしていたのは分かりますが、対応があまりにお粗末というか、準備も整っていないのに見切りで開始してしまった感がどうしてもぬぐえません。無償購入とはいえ送料と代引手数料の945円はこちらの負担ですし、きっちり用意して待っていたので呆れてしまいました。サービスの内容自体はひじょうに面白い試みで、参加をしてみたいなとユーザーの心を動かし得る魅力があるというのに、運用というかアフター・ケアが甘いと、ユーザーを失いかねませんよFON Japanさん。

つーわけでダメ出しから話題に入ってしまいましたが、先週ようやくFONルーターが到着いたしました。出鼻をくじかれて興味が薄れてしまったものの、続々と増えるアクティブ・ルーターの数を見てサービスの広がりを実感、まあせっかくだから... ということで設置してみました。

パッケージに付属するマニュアルには日本語のプリントが間に合わなかったらしく、別途ぺらっぺらのプリントアウトが付属してました。Macでの設定は、FONルーターをEthernet経由で接続し暗号化方式をWPA2に変更するだけというもの。

設置をするとプライベートネットワークである「MyPlace」とパブリックネットワークの「FON_AP」にアクセス可能になっていることを確認しました。ちなみに前回お話ししたLinusユーザーになるには、一度FON_APに接続してインターネットにアクセスする必要があります。FON_APにアクセスするとFONユーザーの認証画面となるので、ログインをするとルーターの設定画面になる（ユーザーゾーンと呼ぶらしい）。そこで登録を済ませてはじめてLinusになれるわけでございます。

ちなみに、ユーザーゾーンから設定・確認可能な項目は

1. プライベートネットワーク・パブリックネットワークのSSID設定
2. プライベートネットワークのWPAパスワード設定
3. コンソールアクセス用ルータパスワード設定
4. 住所およびFON Maps上のマーカー設定
5. パブリックネットワークの共有帯域幅設定
6. 家族や友人へのアカウント提供
7. 自分のFONルーターにあった接続や、自分が他人のFONルーターに対して行った接続履歴

となっており、なかなか高機能です。5番目に関しては、自分の帯域を他のFONユーザーに占有されないための配慮でしょうが、これを利用すれば低速回線でのダウンロード・パフォーマンスを検証できてしまうことに気づいた。Flashなど重いコンテンツを制作する機会がやはり増えてきているのですが、低速回線での挙動は気になるもの。本来の目的からはズレてしまいますが、無線ネットワークの切換は簡単に行えるので、検証環境としても重宝しそうです。

家の周囲にFONユーザーはまだまだ少ないらしく、左図の通りかなりほそぼそと電波飛ばしております！あんまり利用機会は無いでしょうが、近所に来られたFONユーザーの方はどうぞお使い下さい。試してみましたが、Nintendo DSでばっちりネットにアクセスできますよー。この図じゃ場所特定できないと思いますが...。

Simple FON Mapsを見る限り、かなりの勢いでアクセスポイントが増えています。しかしながら「個人の無線LANを開放しようぜ」というのがコンセプトのためか、設置されていれば利用機会が高くなるだろう繁華街への設置がやはり少ない。すでに別の無線LANサービスを導入しているとかで難しい面があるのかもしれませんが、特にカフェテリア系のショップには導入を検討いただきたいですねえ。

ところでFONエリアに入ったら光るなりなんなりしてお知らせしてくれるガジェットってないのかしら。