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Mac OS X 10.5 Leopardは10月26日発売

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Mac OS X 10.5 Leopard

WWDC 2006のKeynoteにてスティーブ・ジョブズが最初のプレゼンを行い、その後iPhoneの開発に集中のため発売を延期され、2007年のWWDCでは新機能の発表のみであった「Mac OS X 10.5 Leopard」。本日ようやく公式に発売日がアナウンスされました。2007年10月26日(金)発売、本日より予約開始。

Core 2 Duo以降のIntel MacユーザはMust Buyです、ようやく本来の力を発揮できますよー。

Apple Store(Japan)

300以上の新機能を実装したLeopardですが、思わず手のひらに拳をポンと打ちたくなるような、かゆいところに手が届く機能が目白押しです。

OSの使い勝手はアプリケーションの使い勝手に影響し、アプリケーションの使い勝手は作業や業務に影響してきます。プライベートでもそうですが、とかく仕事で一日中向かい合っているMacですから、使い勝手は良い方が決まってる。これだけ革新的な機能があと10日もしないうちに手に入るという状況が、気分をワクワクさせます。

全機能の紹介はとても出来ませんが、個人的に心待ちだったり興味ある機能は次に挙げるものですかねえ。

64bit

64bit

Core 2 Duo以降のCPUを搭載したIntel Macでは、CPUが64bit対応なのに対してOSのTigerが32bitであったため、これまでCPUがその性能を発揮できずにいました。Leopardは完全なる64bit化を果たしています。UNIX基盤からアプリケーションのフレームワーク、グラフィックス等々全てがまるごと64bit

64bitのハード + 64bitのOSを活かすためには、これまた64bit対応のアプリケーションが必要になりますが、Leopardに含まれるアップル純正アプリケーションはもちろん64bitに対応しています。それに嬉しいことに、32bitアプリケーションソフトのスループットも向上します。2倍のパフォーマンスが出ることはありませんが、少なくとも「Leopardにすれば速くなる」ということが確約されているわけで、個人的にはこれだけでもアップグレードの価値があると見ています。

最新のOSにして以前よりも速くなるというのは、最新のマシンでも悲鳴を上げるほど重くなってしまうビスコだかビンタだかピンチだとかいうどこぞのOSとは正反対です。それにKeynoteでも笑いの種にされていましたが、Ultimate EditionやらStandard Edition、32bit・64bitなどユーザを混乱させる切り分けもありません。強いて言うならLeopardはUltimate Editionのみ。

タイムマシン

タイムマシン

バックアップが面倒。...ユーザが抱えるこの永遠とも言える課題に、アップルが「タイムマシン」という一つのソリューションを提供してくれました。面倒な設定無しに自動でバックアップをとり続けてくれて、なおかつ過去のどのような時点へも遡ってファイルを再取得出来るというのは画期的。これは早く導入したい。

仕事では案件が一つ終わる度にバックアップを取るようにしていますが、バックアップが必要になるのってむしろ案件が進行中の時だったりしますよね。「やべっ、せっかく作ったデザイン案間違って削除しちまった!」みたいな。またプライベートのデータはほとんどバックアップを取っていないというのが実情です。。MacのHDDがいつ飛ぶかは予想しようがありませんので、タイムマシンがあるだけで非常に心強くなります。

AirMac Extremeで無線共有しているなどネットーワーク上のHDDには設定できないのが残念ですが、外付けHDDの価格はかなり下がってきていますので別途購入して損はないと思いますよ。

デスクトップ

リアルなデスクトップもそうですが、とにかくデスクトップは散らかる。作業していると一時的なファイルでデスクトップが満杯になってしまうことも。そんなわけで、地味ですが使い心地が小気味よさそうな「Stacks」には期待。DownloadファイルをまとめてくれるDownload Stackも気が利いてる。

Finder

ネットワーク越しに他のMacとインタラクティブに画面共有できるようになったのが素晴らしい。iChatやSkypeで話しながらソフトウェアの使い方とか作業の仕方を教えてあげる際など、重宝しそうです。インターネットに接続されたどのMacからでも自宅のMacへのアクセスを可能にする「Back to My Mac」が搭載されたり、任意のフォルダに共有設定をかけられるようになるなど、共有まわりの機能強化が軒並み強化されてますね。

その他

  • Safariで表示しているページの任意の部分を切り抜いてDashboardに貼り付けられる「Web Clip」。
  • Dictionaryに国語辞典・類似辞典・和英辞典が(ようやく)搭載されたほか、Wikipediaの検索が可能に。
  • Spotlightで辞書検索が可能に。その他に「AND」「NOT」「OR」による条件検索やサーバー上のファイルのインデキシング、計算が可能になるなどこれまで以上に利用機会が増えそうです。

発表と同時に目前に迫った発売日ですが、どうせならクリーンインストールしてHDDを整理したいですね。いまのうちに必要なファイルのバックアップを取っておくなど、準備をはじめてはいかがでしょう。