Crazy for Gadgets

毎日をちょっぴり楽しくしてくれる装置。

INFOBAR 2 “MIDORI” の質感は上等なチープ

text:
INFOBAR 2

携帯の調子がおかしいなあと気づいた頃にマーベラスなタイミングで発表されたINFOBAR 2ですが、昨日より発売開始となりましたのでさっそく機種変更(端末増設)してまいりました。一目見てその質感でやられてしまい、MIDORIに即決しました。

実際に目にするまではSILVERにしようかなと思っていたのですが、INFOBAR 2の筐体は全てプラスチック。実物を見ると全体的に質感は高いとは言え、初代が金属筐体であったことを踏まえるとちょっと質感が低下した感があります。「溶けかけた飴」というコンセプトに基づいたデザインのため丸みを持たせた形となりましたが、金属筐体とならなかった理由としては加工が難しい、電話やワンセグのアンテナ感度を低下させてしまうなどいろいろ技術的な問題があったのだろうと思います。それ以前にデザインを担当された深澤さんの意向という可能性もありますが。

SILVER・NISHIKIGOI・WARM GRAYは表面が光沢処理されていて本来は美しいのでしょうが、それまでに何人もが触ったと思われるモックアップは、どれも指紋でテッカテカ。溶けかけた飴が目指した(であろう)ツヤツヤの瑞々しさはあまり感じられず、どちらかというとギラついている印象を持ちました。その横で、同じように触られているはずですがMIDORIのみさらりと涼しげな顔。

発表時にこのブログでも取り上げたとおり、MIDORIの表面のみ他とは異なる処理が施されています。いわゆる「シボ加工」というやつで、表面になし地のようなテクスチャがつけられているため、ディスプレイ部分を除けば指紋によるテカリが非常に目立ちにくかったというわけです。加えてリンク先にもあるように傷が付きにくくなったりホールド性が高まったりとメリットが。

筐体のツヤツヤ感はないものの、ディスプレイ部分の光沢が際だって逆においしそうです。シボ加工されたプラスチックというと、あくまで個人的にですが子どもっぽいとかチープなものが多いかなという印象がありました。しかしMIDORIの質感は、「上等なチープ」。超精密機器である携帯電話を美しいデザインで成型されたシボ加工のプラスチックで包み込むことにより、下手するとチープに思わせてしまう質感を温かさだとか親しみやすさというイメージへとコントロールしている。それでいて何か上等なものを触っているという感覚も併せ持っているんですよね。上手く言えている気がしませんが、そんな感じ。

ちなみに裏面のカメラ部分が量産型ザクのモノアイ的風情をもの凄く醸し出していて素敵です。撮影のための白色LEDなわけですが、カメラを起動すると点滅してさらにかっこいい。

パッケージは手提げ袋も含めau design projectらしく、INFOBAR 2に合わせたデザインで用意されています。化粧箱はどうやら色別にあるもよう。

まだあまり触っていないので機能的なレビューは書けませんが、気が向いたらエントリしようと思います。