モスキートーン

人間の可聴音域20Hz〜20,000Hz。そのうちだいたい20代後半になると17,000Hz以上の周波数の音は聞こえなくなるそうです。コンパウンドセキュリティーシステムというセキュリティー会社が、この周波数帯を利用して蚊のような不快な音「モスキートーン」を発生させる装置を開発しました。コンビニの前とかにたむろする未成年者を追い払うことを目的としているそうです。
このモスキートーンをどこかで試聴することができないかなと思ったら、けっこうありましたのでご紹介。
はじめに断っておくと、このモスキートーンはかなり不快な音です。聞こえるという人にとっては、気分が悪くなることもあるかもしれませんのでその点はご注意下さい。
一つめはUKのBBCのニュース記事より。The sounde that repels troublemakers(トラブルメーカーを追い払う音)と題された記事中、「Listen to the soundwave」というテキストにモスキートーンのMP3ファイルがダイレクトにリンクされています。
結果から言うと僕には聞こえました。街の雑踏の音のバックに「キーンキーン」と波打つかなり不快な音。蚊というより耳鳴りに近い感じがします。ただし結構音量を上げなければ聞こえなかったので今年30を迎える僕には可聴限界すれすれかもしれません。まぁ聞こえたということで年相応の耳だと安心しました。
もうひとつはnprのTeens Turn 'Repeller' into Adult-Proof Ringtoneという記事。

モスキートーンは本来若者除けが用途のはずだが、逆に大人に聞こえないこの音を携帯の着信音にしてしまえば、授業中にも先生にバレずに携帯を使うことができる。若者の逆襲だ。...という内容の記事なのですが、こちらにもDownload Ringtone(MP3)というリンクがあり、モスキートーンを聞くことが出来ます。
こちらは前者のモスキートーンよりもおそらく周波数帯域が広めにとってあるのだと思いますが、かなりハッキリ聞こえます。同様に不快であることに変わりありませんが。

またテレビ朝日「ガリベン」という番組の昨日の放送でモスキートーンが紹介されたらしく、現在右の携帯サイトからモスキートーンを着信音としてダウンロード可能となっています。QRコードが使えない人は各キャリアのテレビ朝日のページから番組の携帯サイトにアクセスすればOKです。こちらは2番目にご紹介したモスキートーンと同様に広めの周波数帯域をとっているようですね。余談ですがこの番組、まだ観たことがないのですがちょっと面白そうかも。
さて。ここまでのご紹介でモスキートーンを聞きすぎでちょっと気分が悪くなってきました。最後にご紹介するのはMosQuiToNeというそのものズバリなサイト。
このサイトのWhat is the mosquitone?ページでやはりモスキートーンを聞くことができるのですが、このサイトでは周波数帯域別に4つのサンプルを聞くことができます。
- Normal Mosquitone - 25歳くらいまでの大半には聞こえるでしょう。
- High Mosquitone - iPodなどをマックスボリュームで聞いてるような人(つまり耳悪くしちゃっているだろう人)以外には聞こえるでしょう。
- Super Mosquitone - 赤ちゃんのみあるいはあなたの飼っている犬には聞こえるでしょう。
- Ultra Mosquitone - これが聞こえるような奴はとっととあなたの惑星に帰りなさい。
僕はこれまでに紹介したモスキートーンはいずれも聞くことが出来たのですが、とうとう聞こえないものが登場しました。Normal Mosquitone, High Mosquitone, Ultra Mosquitoneはどれもどんなに耳を凝らしても聞こえない。ほう、本当に音が出ているのだとしたらやはり個人差があるものなんだと妙に感心。暇な人は周波数スペクトルで本当に音が出ているか解析してみてはいかがでしょう。
しかしなんだかな...、なぜかSuper Mosquitoneが聞こえるんですよね...。自分はガキだとは思ってましたがまさか赤ん坊や犬並みとは。これ音声ファイルのリンクの順番が間違っちゃってるんじゃないかとかなり疑問です。
聞いて気持ちのいい音じゃないものの、iPodに入れて持ち歩けば話のタネにはなるかもしれませんねー。