FeedBurnerでRSSやAtomを焼こう
フィード配信管理システムとでも呼んだらよいのでしょうか。「FeedBurner」がすごい。
FeedBurnerはもともと米Burning Door Syndication Services(現FeedBurner, inc.)が開始したサービスで、日本ではGMOアドネットワークスが前者とパートナーシップを結び、日本語版サービスを提供している。
機能は広範囲にわたっており一口に説明するのは難しいのですが、ブログなどでRSSやAtomを配信している人は、もう迷わずFeedBurnerで焼いちゃえばいいと思う。無償の上いいことずくめ。以下、抜粋ではありますが機能の簡単なご紹介。
フィード・レポート
FeedBurnerのフィード購読者数がわかる。リアルタイムの購読状況と、より信頼性のある日別トラフィック統計。また、フィードがブラウザ型(Safari,FIrefoxなど)・ASP型(livedoor Readerなど)・クライアント型(NewsFireなど)に限らずどのようなリーダーを用いて読まれているかも把握可能です。
また、設定によりフィード内のリンク、つまり記事へのリンクがどれだけクリックされたかも測定可能となっています。ただしこの機能は、Ogawa::Memorandaのこちらの記事にありますように、場合によっては不都合があるようです。
ブラウザ・フレンドリ
フィード(index.xmlやatom.xml)はXMLファイルであるため、Safariを除いた一般的なブラウザ上でフィードファイルを見た場合には、単にソースが表示されるだけです。しかし、FeedBurnerのブラウザ・フレンドリ機能を使えば、XSLT技術によりブラウザでもきちんと成形された状態でフィードファイルの閲覧が可能になります。
スマート・フィード
フィード・フォーマットは大きく分けてRSSとAtomの2種類が存在していますが、細かく見るとRSSに9種類・Atomに2種類の計11種類ものバージョンがあることは、あまり知られていない事実です。リーダーはその全てのフォーマットに対応しきれません。では、できるだけ多くの購読者にリーチするため、11種類全部作っちゃいますか?
僕なら答えはノーですね。Movable TypeなどのCMSを使っていたとしても、11種類ものテンプレートを用意するのはうんざりです。たとえ用意したとしても、エントリーのポストごとに毎回11種類のフィードが生成されるとなると、サーバーにも負担がかかってしまいます。
しかしスマート・フィード機能を利用すれば、たった1つのフォーマットを用意するだけで全てのフォーマットに互換性のある形に自動変換してくれる。
フィード・フレア

フィード内に「del.icio.usに追加」「はてなブックマークに追加」等の直接フィードバックが可能なリンクを追加可能です。またフィード・フレアのAPIは公開されているため、デベロッパーが独自の機能を開発し、FeedBurnerのフィード内に追加するという使い道もあります。
共有サービスのフィード統合
del.icio.usやはてなブックマーク等のソーシャル・ブックマークと、FlickrとBuzznetのフォトシェアリング・サービス。いずれかのサービスを利用しているなら、そのサービスに行った最新ポストをFeedBurnerのフィードに統合可能です。
つまり、「ブログのエントリー + Flickrのポスト」というようなフィードの配信もお手の物。
その他
使っていないため触れなかったのですが、あらゆるフィードをPodcast対応に変換する「スマート・キャスト」という機能があります。その他フィードにロゴを挿入するとか、フィード・ティッカーを生成したり、かゆいところに手が届く感じで細々と機能が充実しています。
また、フィードにGoogle Adsense広告を挿入・管理する「Google AdSense for feeds」が追加予定にある点や、有償のPRO版のリリースも控えており目が離せません。
注意
FeedBurnerは専用のフィードURIを使うため、既存のものからの移行が必要になります。しかしすでに多くの購読者を抱えている(RSSリーダーに登録してもらっている)場合には、なかなか容易に変更できない現状があるかと思います。そのような場合には、リダイレクトさせてあげるのがよさそう。