Crazy for Gadgets

毎日をちょっぴり楽しくしてくれる装置。

FULL FACE SoftBank 913SH

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キャリアをどうしよう機種をどうしよう、そもそもホントに必要なのかと色々悩んだのですが、ビジネス用に携帯を1台買い増ししました。FULL FACE SoftBank 913SHです。基本的には10:00〜19:00のビジネスアワーのみオンラインにするという携帯らしからぬ使い方をさせていただきます。

外出の機会が以前よりも増えて、そうなると困るのが外出中のお客様との連絡。予期せぬ事態で面会時間に間に合わないだとか、(お客様が自分に)至急連絡をとりたいだとか、事務所戻る前に一本メールでリアクションしておきたいだとか、携帯あったらタスカルチョな境遇は色々とあるものです。携帯がなくて特に不安なのは、お互いに社外で打ち合わせる場合の待ち合わせ。連絡先としてプライベートの携帯番号をなんら気にせず教えられる人もいるかと思いますが、そこはちゃんと線引きしておこうということで、ビジネス用に購入。基本料金の安いSoftBankにしました。

プライベートで使っているのがauなので同一キャリアにしようかなとは思ったのですが、検証環境として役立つこともあるだろうと考えてSoftBank。ホワイトプラン(税込980円)+S!ベーシックパック(税込315円)+データ定額(税込1,029円〜)+端末割賦支払代金(税込1,080円)で、合計すると月々の最低支払い料金が税込3,404円〜と、着信専用電話的な使い方をするのであれば確かに安い。ホワイトプランではSoftBank同士の通話とメールは1時〜21時までし放題ということなので、まわりがSoftBankユーザーなら毎月の通信料がけっこう安くあがりそうです。問題は、僕のまわりにSoftBankユーザーがあんまりいないことですが。

というわけで仲間内みんなで揃えよう!でもPHSじゃなくて携帯がいい!という場合にはSoftBankは良い選択かもしれません。料金をとにかく抑えるのが目的であれば月額完全定額プランのあるWILLCOMをオススメします。。

端末は正直どれでも良かったのですが、店頭のカワイコちゃん(もちろん店員さん)につかまって勧められるがままFULL FACE 913SHを選択。普段なら、なかなか頻繁に買うものでもないので端末毎の機能やスペックを調べまくって、予め購入する機種を決めてから出掛けます。なので店員とそうそう話すこともないのですが、今回は料金以外は予備知識ゼロで行ったのですっかりお世話になってしまった。なかなかやり手のカワイコちゃんでしたな。

さて。その913SHなのですが、「FULL FACE」の愛称の通りディスプレイ部には物理キーが無く真っ平ら。ディスプレイ下部に青白く発光する静電キーが3つあるのですが、必要なとき以外には発光も機能もしない仕組みになっていて、見た目にはタッチパネルかもと思わせるかなりスッキリとしたデザインです。

もっとも、海を挟んだアメリカでは外観がよりスッキリ洗練された上に奇跡的に美しいソフトウェア・インターフェースを搭載したiPhoneが既に発売されているわけで、913SHに対するモノとしての感動はそんなにありません。iPhoneのサイズは913SHよりもひとまわり大きいですが、厚さは5mmも薄い。印象はむしろLGのプラダフォンに似ているかも。

スライドスタイルでありながらFULL FACEとしたことで、ボタンが小っちゃくて押しにくいんじゃないの?と思っていたのですが、触ってみると、さすがに折りたたみ型に比べれば小さく感じますがキーストロークはしっかりとありキーピッチもそれなりに確保されているのでさほど問題ありません。僕は指が細くて手も小さいので、このあたりは体格に左右される部分でもありますが、少なくともMEDIA SKIN(au)よりはまっとうな使い心地を得られます。特に十字キー周りは、折りたたみ型で僕の使っているW43S(au)よりも大きいほど。

その他の気になる&優秀じゃんと思うリスト。

  1. 突起物のないフルフラットな形状。よくある「最薄部○○mm」ではなく、均一に16.8mmの厚さで持ちやすいし収納しやすい。
  2. HSDPA 3.6Mbps高速パケット通信が快適。今までのSoftBank端末のもっさり感を覆す速さ。ただしそれほど重いデータのやりとりを頻繁にするわけでないので、体感的にはauのWIN端末(2.4Mbps)と変わらない。
  3. カーソルの追従性極めて高い。この点だけで言えばいわゆる「もっさり」感は皆無。
  4. 名刺読み取り機能の識字率が驚くほど高い。かなり使える。
  5. ワンセグの受信感度良い。アンテナ1本でも安定した映り。
  6. ディスプレイの指紋が目立ちやすい。
  7. 文字入力に [1つ前の文字に戻る] 機能が無いこと。「2」を入力するのにa→b→c→2と押さなければならない(W43Sだったらa→2といける)。[カナ英数変換] でしのいでいますがW43Sの操作系に慣れていることもあり、ひどく不便。
    →[発話キー] を押すことで1つ前の文字に戻ることが可能と判明しました。ダイヤルキーから離れているので気がつかなかった...。
  8. カメラ撮影で自分撮りするとき、静電キーだとどこにキーがあるのか感触が無いのでシャッターを切りにくい。ディスプレイ側に付いているサブカメラでなら楽に自分撮り可能だが、解像度が11万画素程度と実用的でない。
  9. ボタン確認音をオフにすると、静電キーが反応しているのかそうでないのか分からなくなる。静電キーのみボタン確認音をオンにしたままにできるオプションが欲しかった。
  10. S! Felicaアプリケーションが [メインメニュー]-[ツール]-[ツール3]-[生活アプリ] とけっこう深い階層にあってアクセスしづらい。「生活アプリ」というネーミングも良く分からない。[S!アプリ] にまとめてくれてよかったのに。
  11. シャープ端末にしては200万画素パンフォーカスというオーソドックス過ぎるカメラスペック。レンズは大きめなので映りはそこそこ良い。
  12. 最近は割と一般的になってきたのかもしれませんが、電源は入れたまま圏外にできる「オフラインモード」が搭載されているので、電話機能は切りつつワンセグは試聴というような使い方ができる。
  13. オフラインモード時に着信ランプ部分のLEDが点滅するのですが、切り方が分からない(切れない?)。
  14. イヤホン端子のカバーがゴムカバーなのが嫌。W43Sはプラスチックのスライドカバー。
  15. 国際ローミング非対応。SoftBankなのに...。

というところです。念入りに触ったわけではないのですが、それほど不満に思うこともなくなかなか優秀な端末です。

実はテレビをあんまり観ないという理由で家にはテレビが無く、どうしても観たい時にはMac用のワンセグチューナーでしのいでいたのですが、どうにも受信感度が悪くてまともに見られる状況でなく、参っていたところ。サッカー中継の大盛り上がりのシーンで中断なんかするとホントげんなり。913SHのワンセグ受信感度が思いのほか良いので、これからは安心して試聴できそうです。