Addicted to Mac

こころおどるコンピュータ。

シネマなあいつがやって来た。Cinema Display 30インチ。

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Cinema Display 30インチ

おや。我が家にでかくてスマートなあいつがやってまいりましたよ。念願のCinema Display 30インチをゲットしました。ここ1ヵ月くらいかなり悩んだ末、ついに購入。こいつはマジで快適。

現在使っているMacはMacBook Pro 17インチなのですが、このMacの画面解像度はiMac 20インチと同じ1680×1050ピクセル。解像度が高いのは助かるのですが、1ピクセルあたりの面積が小さいため、すべてのUIが小さく表示されます。MacBook Proの最新モデルではCTOで1920×1200ピクセルの解像度オプションも用意されているようですが、長時間向かうには虫眼鏡でも無いと厳しいんじゃないかと本気で思います。

この仕事しているとプライベートでの利用を含めて1日に少なくとも10時間、忙しいときは1日中Macとにらめっこすることになるのですが、ラップトップの小さな画面を上から覗き込むように見ていると、ヒッジョーに肩が凝ります。気休めにコラントッテのワックルとか首からぶらさげてみたりしてるけど、そんなんじゃどうしようも無いのですよ。気づくと次第に目と画面の距離が狭まったりもしていて、こりゃますます目も悪くなるのでなんとかしたいな〜と大きめのディスプレイが欲しくなっていました。

作業環境的に今買うならフルHD(1920×1200ピクセル)クラスは無いと厳しいと思いCinema Display 23インチを買おうということにしたのですが、店頭で下見するとやっぱり23インチと30インチじゃ圧倒的に惹かれ度合いが違うのですよ。オーラが。気持ちの上ではやっぱり30インチだよな...と早い段階から心変わりしたのですが、とは言っても定価229,800円という価格はそれだけで迫力がありすぎて二の足を踏んでいました。

最近のテレビはDVI端子が普通についているので、一瞬32〜37インチくらいのテレビをディスプレイ兼用で買ってもいいかなと思ったのですが、民生用だと解像度がいまのところフルHD止まりなので、Cinema Display 30インチの2560×1600ピクセルには遠く及ばない。

で、ずーっと悩んでいたのですがある日ソフマップのオンラインショップで新品同様の中古品が50,000円以上安く販売されているのを発見。その日たまたま飲んでいたので酔いの力も借りてサクッと購入してしまいました。ちなみに家にはテレビが無いのですが、これでテレビを買うのはまた先送りです。

カリフォルニアでデザインしたんだぜ!

決済後すぐに発送の手配がされ、2日後には自宅に到着。宅配便の兄ちゃんが2人がかりで運んでくるほどのパッケージの大きさに驚く。比較対象があんまり良くないかもしれませんが、MacBook Pro 17インチのパッケージが凄く小さく見えてしまう。

Apple製品のパッケージを開封する際の高揚感はCinema Displayも然りで、中古品と言えどもなぜか神妙な気分にさせてくれます。開いてまず初めに飛び込んでくるのは本体を保護する巨大な発泡スチロールですが、その中央にはマニュアル類の入った箱が置かれており、その表面にはApple製品でおなじみの“Designed by Apple in California”(カリフォルニアでデザインしたんだぜ!)のテキストが鎮座しています。

自らが拠点とする街に対し敬意と愛情を払うという企業姿勢は将来的に見習っていきたい点。日本のメーカーにもこういうことする企業ってあるのかなぁ。とても素敵なことだと思います。シャープが「この液晶は亀山工場で作りました」という文句を謳っているけど、それはどちらかというと自己愛で(もちろん悪いことじゃない)、Appleの感覚とはちと違うと思うのだ。

続いて上面の発泡スチロールを外すと、ようやくCinema Display 30インチの雄姿が拝めます。んー、感覚的にはパッと見テレビです。デスクに乗せてみるとやはり店頭で見るよりも大きく見えて、存在感に圧倒されます。当初MacBook Proと並べてデュアルディスプレイ環境にしようと思っていたのですが、デスクが狭くなるのが嫌でとりあえずCinema Displayのみで様子をみることにしました。

視界がディスプレイで埋まる

実際使い始めてみると、このディスプレイの広さは新しいマシンを買ったとき以上の新鮮さがあります。すげー広い。デスクの一番奥に設置しましたがそれでも視界がほぼディスプレイで埋まってしまう。目が行き届かないのでウィンドウを「最大化」して使用することが減り、ある程度ウィンドウを開いても邪魔にならないので片付け癖が抜けていきそうです。

作業をしていて感じたのは、メニューバーやアプリケーションのツールバーがなんだか「遠い」。ツールバーは作業スペースの近くに寄せられるのですが、メニューバーはそうもいかないし常に見上げるかたちになりました。んーマウスを動かすのが面倒なので今後ますますショートカットを覚えそうです。

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表示品質は中古ですが新品同様に良好で、輝度・コントラスト比・視野角・色の再現性もMacBook Proの液晶とは比較になりません。色ムラも無くて非常に見やすい。前のオーナーが大切に扱ってくれたらしく、本体の傷も少なくて良品と言えそうです。これで作業時の姿勢がかなりまともになりましたので肩こりが緩和すれば良いなと思います。

それから、これまで1680×1050ピクセル以上の環境を持ったことがなかったのでずっと試せずにいたのですが、ようやくフルHD動画というのを楽しめるようになりました。とりあえずAppleのQuickTime HD Galleryを片っ端から観てみたのですが、なんといっても一番感動したのはIndiana Jones and the Kingdom of the Crystal ScullのHD 1080pトレーラー。僕の見た秩序。風に言えば、こりゃもう

DA・I・KO・HU・N☆

ですよ!Macのディスプレイとは思えないほどド迫力。大画面薄型テレビとBlue-rayを持っている連中はこんな映像(とさらに質が高いであろう音声)を楽しんでいたのか。。反面、フルスクリーンで再生するとDVDの解像度の低さがはっきりとわかりますなー。

今月の23日は僕の誕生日なんですが、一足早い自分から自分へのプレゼントでした。30歳を迎える自分に30インチ。高い買い物でしたが大満足です。心配事は電気代をどれだけ食うのかという点と、発売から4年を迎えそろそろ新モデルが出そうな匂いがプンプンしていることくらい。ま、現行のMacBook Proにもっとも似合うのはこのデザインだと思いますのであんまり気にしない。

この解像度があれば当面困ることは無いのだろうけど、人間、慣れというのは恐ろしいものでしばらく経ったらこんなのとか心から欲しいと思うようになっているかも知れません。