Addicted to Mac

こころおどるコンピュータ。

アップル、MacBook Airはじめエアな新製品ラッシュ。

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MacBook Air

There's something in the air. その「何か」は1つではありませんでした。アップルがWi-Fiをキーワードにした新製品群の発表を行いました。プレゼンターはもちろんミスタ・スティーブ・ジョブズ。

年明けのMacworldではいつもそうですが、気合いの入り方が違いますね。すごいことになってます。

MacBook Air

かなり以前から出るぞ出るぞと囁かれていたもののなかなか登場せずにいたMacのウルトラポータブル。今回のMacworld間近になっていよいよ信憑性の高い噂が広まっているなと思いましたが、ようやく登場しました。その名も「MacBook Air」です。

ジョブズ曰く「何か悪い冗談のような薄さ」というMacBook Airの筐体の薄さは0.4〜1.94cm。MacBook同様にマグネット式ラッチを備えた開閉機構を採用しており、ディスプレイはLEDバックライトの13.3インチ。iSightやMacBook Pro同様のバックライトキーボードの他、初めて「マルチタッチトラックパッド」を備えました。ダブルタップでウィンドウを移動させたり、指をまわして写真を回転させたり、iPhoneやiPod touchでおなじみのピンチイン&ピンチアウトももちろん可能。その他のスペックは概ね以下の通り。

  • Intel Core 2 Duo 1.6GHz(CTOで1.8GHzも選択可能)
  • 薄さ0.4~1.94cm
  • 13.3インチ LEDバックライトディスプレイ
  • マルチタッチトラックパッド
  • 1.8インチ 80GB HDD(CTOで64GB SSDの選択も可能)
  • 45W MagSafeアダプタ
  • USB 2.0×1, Micro-DVI, Audio output
  • IEEE 802.11n + Bluetooth 2.1/EDR
  • 標準2GBのメモリ
  • バッテリ駆動時間 5時間
  • 外付けSuper Driveは別売(11,800円)
  • 標準構成 229,800円, Intel Core 2 Duo 1.8GHz + 64GB SSDモデル 388,400円

ヤバイです。CTOでディスプレイやら64GB SSDやらUSBハブやらオプションやアクセサリ類さえ充実して用意すれば、メインマシンとしても使えなくない。次にマシンを購入するときにはメインでお迎えすることも視野に考えたいですね。何より「悪い冗談のように」カッコいいです。デザインはまたジョナサン・アイブでしょうか?

ただし1点懸念点があるとすれば、外付けSuper Driveが別売なこと。本体を購入するとインストールDVDが当然付属しますが、外付けSuper Driveが無いとリストアできないじゃん。...と思ったのですが、そこは流石によく考えている。Remote Diskという新機能を利用することにより、他のコンピュータからMacBook Airへソフトウェアのインストールが可能とのことです。「2台目として購入するMac」という明確な位置づけの現れでしょうか。

I/Oポート群が極端に少ないのは製品の性質上仕方のないことですが、驚いたのはEthernetポートさえないということ。もう完全にエアな時代なのですねえ。

Time Cupsule

AirMac Extremeベースステーション + HDD = Time Cupsule。Wi-FiベースステーションであるAirMac ExtremeにHDDが内蔵され、LeopardのTime Machineで無線でバックアップが可能な製品、それがTime Cupsuleだそうです。ナイスネーミング。

Time Machineは現状、AirMac Extremeベースステーションに外付けしたUSB外付けHDDへ無線によるバックアップを行うことができません(TM Manager等のツールを別途使用すれば可能)。今回のTime Cupsuleの発表で、技術的にはそれがクリアになったことが証明されましたので、AirMac Extremeベースステーションのファームウェアアップデートで実現される可能性は極めて高いと思います。

しかし。HDD内蔵しても筐体サイズが変わっていないのは凄いというかさすがで、外付けHDD接続による野暮な配線が許せないのでスマートにキメたい人とか、AirMac Extremeベースステーションには無い天板のキラリと光るAppleロゴに無上の喜びを感じるという人にはオススメです。

IEEE 802.11nはドラフト2.0を採用していると思われますが、日本国内で販売されているAirMac Extremeベースステーションは発売時に置ける日本の電波法の規制(20MHz帯までの使用規制)から実行速度130Mbpsにしか対応していません。現在は電波法が改正(40MHz帯も使用可能)になって実行速度300Mbpsに対応できるはずなのですが、Time Cupsuleがそれに対応しているとしたら購入の価値は上がりますね。

iTunes Movie Rentals

こちらはほぼ確定というか断定的に噂されていたものですが、iTunesで映画のレンタルが出来るというサービス。やはりというか米国のみでのスタートですが、それ以外の国も年内にと言及していることから、日本でも意外に早く楽しめるようになるのかも。これは個人的には音楽以上に利用することになりそうなサービスで、かなり楽しみにしています。

ちなみに1本あたりのファイルサイズは非常に大きくなると思いますがストリーミングサービスになるのでしょうか?一度ローカルに保存するような仕組みだとあり得るのが、期限が切れても試聴を可能にしてしまうハックツールが出回るかもという点。iPhoneのJeilbreakのようにイタチごっこにならなければ良いと思いますが。

  • 本日より米国でスタート、米国以外では年内に開始予定。
  • 新作3.99ドル、旧作2.99ドル。
  • 30日間以内に視聴を開始の必要あり / 視聴開始後24時間で期限切れ
  • 1,000タイトル以上提供。
  • Touchstone, Miramax, MGM, Lionsgate, Newline, Fox, Warner Bros, Disney, Paramount, Universal, Sonyという、そうそうたるメジャースタジオが参加。

iPhone / iPod touch機能強化

iPhoneとiPod touchのソフトウェア・アップデートiconが行われます。iPod touch側の機能強化が大きく、いままでiPhoneとは差別化のため削られていた機能やアプリケーションが、かなり追加されました。iPod touchのアップデートは「メジャーアップデート」という位置づけのため、残念ながら有料となりますが2,480円とかなりリーズナブルなので、する価値は充分ありそうです。なんで無償じゃねぇの、ってわだかまりはありますが。

さっそくアップデータをiTunes Storeで購入しようとしたのですが、5:16AM現在購入手続きに進むことができませんでした。これは後ほどあらためて試してみます。

  • iPod touchにMail, Stocks, Notes, Weather, Mapsが追加
  • 地図に現在位置やルートの表示が可能に
  • 最大9つまでのウェブクリップを作成可能に
  • ホーム画面をカスタマイズ可能に
  • 歌詞が表示可能に
  • SMSメッセージを複数の人に送信可能に(iPhoneのみ)

Apple TV Take 2

iTunes Movie RentalsとApple TVにより、コンピュータを使用することなく、リモコンのボタンを押すだけで映画のレンタルが可能に。新しいファームウェアは今後2週間以内に無償で現行ユーザにも提供予定。

  • プライスダウン
  • コンピュータの使用が一切不要なレンタルサポート
  • AppleTV専用HDレンタルムービーは5.1chドルビーサラウンド付き
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