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なぜなにどうして。

メイリオのレンダリングはSafariが美しい

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日本語フォントの表示に対応したSafari Public Beta 3.0.2をWindows Vistaにインストールして色々ページのブラウズをしてみたのですが、WebKitによるレンダリングはやっぱりキレイ。

メイリオがインストールされているWindows環境でこのブログを見ると、テキストフォントにメイリオが適用されるCSSを組んでおります。上図はWindows SafariとIE7それぞれで、このブログのテキスト部分(12pt)をキャプチャしたものですが、フォントのレンダリング結果があきらかに異なっているのがわかります。

IE7でのレンダリングはいちおうアンチエイリアスがかかっていますが、シャープネスが強くどちらかと言えばビットマップフォントに近い印象です。それに対しSafariの方はMacでおなじみの美しいアンチエイリアスがかかっているのがはっきりと見てとれます。IE7のレンダリングに慣れているとちょっと太めで人によってはややぼやけ気味に感じられるかも知れませんが、そもそもメイリオのウエイトってそれほど軽いものじゃないのでSafariの方が忠実な気がする。ただし、このサイズでは今言ったとおり人によって受ける印象が違うので好みが分かれるところだと思います。個人的にはSafariの方が読みやすいと思いますが。

ところがより小さなサイズだと状況は変わってくる。下の図は同じくWindows SafariとIE7でキャプチャをとった、9ptのテキスト部分。

はい、これは一目瞭然でSafariの方がキレイです。IE7ではアンチエイリアス処理をしていないかのような(もしかしたらこのサイズでは本当にしていないのかも)ビットマップ表示となり、それ自体が悪いわけではないのですが問題は文字が潰れまくるところ。[奮] の字やら [書] の字などは、もはやその輪郭と前後の文脈から元がどのような字であったかを推測しなければならないレベル。おい、誰かディスプレイに付いているこの鼻くそを拭き取ってくれ!と思わずお願いしたくなるひどさです。

いつかWindows Updateで改善されるだろうと放っておいていたのですが、いまのところまだのよう。Windowsユーザの大多数がこのフォントでこのブログをご覧になっているのかと思うとちょっと申し訳なくなってきた。というわけで、メイリオの適用はエントリー本文部分のみに適用されるよう再調整いたしました。9ptではMSゴシックのビットマップフォントの表示の方がましですな。

それにしても。Microsoft渾身の日本語フォント「メイリオ」の最も美しいレンダリングが、AppleのSafariによってなされる皮肉。Windows SafariはMSゴシックのレンダリングもキレイです。