気まま視聴覚室

人生は音楽だ。映画のような人生を。

This Is Love

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CUP NOODLEが大友克洋さんと宇多田ヒカルさんを迎え展開する「FREEDOM-PROJECT.JP」。宇多田ヒカルさんのアルバムの発売が近いこともあり、iTunesや着うたフルなど各メディアでテーマソングの「This Is Love」が解禁となっています。

宇多田ヒカルという人は、軽々しく横行して使われている意味でのアーティストではなく、「芸術家」だ。自分が彼女のファンであることによる先入観を除いて考えてみても、やはり日本のポップ・ミュージック界の中で様々な部分が突出しているように思えます。誰に勝った負けたというようなことではなく、宇多田ヒカルという世界が確立されていることが凄い。

彼女がしている音楽という仕事、僕がしているWEBデザインという仕事。ジャンルの違いはあれど、その向き合い方にはクリエイターとして尊敬の念がやみません。社会的な評価・実績、実力や表現力は、もちろん彼女に遥か及びません。なのでこのような言い方は非常におこがましいのですが、目指すところは同じなのではと勝手に思っています。

その目指す部分を彼女は仕事の中でうまく昇華している、あるいは出来る方向にもっていけていることに感心してしまうのです。自分はWEBデザインというものが心底好きだけれど、仕事としてのWEBデザインに向いているかに最近自信を持てません。

ついこのあいだ、Invitationという雑誌で浦沢直樹さんと対談をしていましたが、お互い深いところまで語りあっていて読み応えありましたねえ。クリエーターの人・クリエーターを目指す人にはホホゥと思える部分が結構あるのではないでしょうか。

とにもかくにも、「This Is Love」。新しい曲がリリースされるたびに思いますが、歌自体を含めこのオリジナリティとクオリティはどこから生み出されるのでしょう。まったくもって驚かされます。曲によって好き嫌いはもちろんありますが、その部分はいつも揺るがずに存在感を放っている。プロ中のプロだな。

ちなみにこの曲が収録された最新アルバム「ULTRA BLUE」は6月14日に発売予定。本当にタノシミデス。