Addicted to Mac

こころおどるコンピュータ。

MacBook Proセットアップ時に感じた移行アシスタントの完璧っぷり

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11月12日に買ったぞとエントリして以来だいぶ経ってしまいましたが、先週28日にようやくMacBook Proがやってまいりました。CTOでカスタマイズをしたとはいえだいぶ待たされた気がします。

梱包が予想外に大きくて驚いてしまったのですが、ふたまわりほど大きなダンボールで到着。それもそのはず、まず化粧箱が発泡スチロールの緩衝材に保護されてた。過剰包装では...と思いつつも、このとびっきりさがいいですねえ。マトリョーシカかよと。化粧箱はプロ用製品であることを主張するブラックをバックに、MacBook Proのビジュアルが浮かび上がる高級感たっぷりのデザイン。MacBook Proの薄さを象徴するかのように、ひじょうにスリムです。

化粧箱の封をしているシールに、大事な手紙をペーパーナイフで開封するときのような気分でカッターを滑らし、箱を開ける。するとそこにはたっぷりと栄養価をためこんだ厳選高級卵が...。卵黄がこんもりと盛り上がりぷりっぷり。

と、もちろんそんなことはないのですが、そう勘違いしてもおかしくないくらい変わった形の緩衝材。写真では見えませんが、余白部分に「MacBook Pro」のロゴが掘ってあり、自分が購入した物がバカ高い高級卵ではないことが辛うじて判別できます。こんな感じで卵売り出したら買う奴は買うだろうな。

デザインはPowerBook G4を踏襲した見慣れたものなので、それほど新鮮さは感じませんでしたが、やっぱかっけえ。手に取ったときのアルミの重み・ヒヤッとした金属の温度。あらゆる質感がそこら辺のノートとは一線を画しています。MacBookもいいけど、オレはProの方が好きッス。

で、一番面倒で厄介だなと思っていた旧マシン(iMac G5)からのデータ移行なのですが、これがあっさり済んでしまってホントに驚いた。写真に納めたりはしていないので詳しい流れは覚えていないのですが、電源入れてまず利用する言語を選ぶなど数回クリック操作をすると、続けて「移行アシスタント」というツールが立ち上がります。

移行アシスタント

Macにはかなり古くから「ターゲットディスク・モード」というものがあり、FireWireケーブルで別のMacに繋いで、[T] キーを押しながら電源を入れると、Macを外付けハードディスクとして起動できます。これを利用して、必要なファイルの転送の手助けをしてくれるのが「移行アシスタント」なのですが、これがもの凄いスグレモノでした。

MacBook Proが旧マシンを認識すると、ホームフォルダやアプリケーションフォルダなど、細かい指定は出来ませんが、どんなデータを移行したいか尋ねられます。そこで必要なものにチェックを付けてボタンを押すと転送が始まり、後は転送が終わるまで待っているだけ。そう、待っているだけ。多分60GBほどのデータ量だったと思いますが、転送に2時間ほど要しました。このデータ量にしては転送が遅いなと思いましたが、最後にちょちょいとユーザー登録を済ませるとすぐにMacが再起動。開いた画面を見て唖然。

インストールされているアプリケーション、デスクトップとドックのアイコンやその並び、デスクトップ・ピクチャ、iTunesやiPhoto等iLifeアプリケーションのライブラリといったものが、ほとんど再現されている。インストールにシリアルの入力が必要なアプリケーションに関しても、すぐに使える状態になってました。例外としてロケーションフリープレーヤーMotion 2は初回起動時にシリアルの入力を求められましたが、それ以外はサクッと起動。PhotoshopやIllustrator、Stuio 8、Officeなどのアプリケーションもです。旧マシンにインストールしていたアプリケーションは、ユニバーサル版が出ているものに関しては全て置き換えていたので、やることほとんど無し。

またユーザアカウントやネットワークの設定は旧マシンの環境が完璧に引き継がれていて直ぐにインターネットに接続可能。しかも、驚くべきことに各ブラウザのブックマークは当然として、保存していたIDやパスワード、さらにはCookieに至るまでもが移行されていました。

唯一引き継げなかったのはハードディスクの名前くらい。そこを除けば、さっきまでこのマシンを使ってたんじゃないのか?と錯覚するほどで、移行アシスタントのあまりの完成度に感心してしまいました。こういう優れたアプリケーションがOSに標準搭載されているというのは素晴らしいですねえ。

さて、環境は整ったのでこれから使い倒していきますよー。とりあえずインテルCPUに対応していないアプリケーションがRosetta上でどれだけのパフォーマンスを発揮するかが気になります。ちらっと触ってみた感じだと、iMac G5と大差ないかむしろ速く感じられましたが...。